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2017年9月 1日 (金)

9・10月の新垣さん

10/29 吉原りえ(フルート)&新垣隆(ピアノ)DUOコンサート@ギャラリー古藤 (江古田音楽祭)
サン=サーンス「見えない笛」シャミナーデ「Autumn」ドビュッシー「夢」「隆くんの即興コーナー」イベール「物語」
10/20の演奏会とは違ったフランス作曲家の作品達、レパートリーが豊富ですね!一風変わった軽妙洒脱な音楽を楽しむことが出来ました。印象的だったのは女流作曲家のシャミナードと様々な国を小旅行しているような感じのイベールの曲でした。即興コーナー、観客からのお題は「江古田」「猫」など。特に「猫」は曲の端々に猫っぽさが溢れていて驚嘆!くどいようですが天才です、新垣さん。そしてお二人のトークもほのぼので、アットホームな雰囲気の中、とても豊かな時間を過ごすことが出来ました。感謝!
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10/28 ジョージ・イーストマン博物館 映画コレクション「ベン・ハー」@フィルムセンター 伴奏:新垣隆
新垣さんの音楽と共に「ベン・ハー」を旅してきた。上映時間2時間32分だが微塵も長いと思わない、いやむしろ、あっという間の長旅でした。キリスト降誕の際の星月夜の美しさ、戦車競争シーンの、とても1台のピアノで奏でているとは思えない重層感そして凄まじさ等々、新垣さんの素晴らしさは枚挙にいとまなし。作中にキリストが死児を蘇らせるシーンがありましたが、100年近く前の映画をありありと蘇らせてくださった新垣さんに同様のものを感じました。音楽無しでは感動は半減以下だったろうな。演奏は終始、クールに燃え続けている感じで、楽しそうでもあり。シーンが変わる直前にそのシーンにぴったりの音楽を紡ぎ出されていて、抜群の記憶力の持ち主なんだなとも思いました。映画自体は画質がとても鮮明で美しく、傷などもありますがむしろそれが前衛的で面白い。チャールトン・ ヘストン主演の「ベン・ハー」を遠い昔に見ましたが、それよりも遙かに感動的でナイーブ。キリストの光り輝きかたなど、モノクロ映画の美点を引き出していました。キリスト様は終始、手のみの出現で、これがまた象徴的で素晴らしい。未だに感動冷めやらぬ思いなのでした。
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10/20 吉原りえフルートリサイタル@大泉学園ゆめりあホール ピアノ:新垣隆
ゴーベール「マドリガル」「ファンタジー」「フルートソナタ第二番」吉原りえ「2番目のワルツ」「Snow in my mind」「騒」フォーレ「夢のあとに」プーランク「フルートソナタ」アンコール:フォーレ「小品」吉原りえ「無題」
冒頭「フランスの曲特集だからちょっと大人っぽく」との吉原さんのお言葉通りお洒落で小粋な曲ばかり。吉原さんの曲はピアノとの関係が素敵。そして圧巻はプーランク、曲もお二人の演奏も素晴らしかった!トークも楽しいし来年も楽しみだ!来年は10/27(土)とのこと。
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10/14 東京YWCA東日本大震災チャリティーコンサート夢藤哲彦ピアノリサイタル@YWCA会館 ゲスト:新垣隆
シューベルト作曲リスト編曲「菩提樹」「万霊節の連祷」ショパン「ノクターン作品9の2」「同62の2」「幻想即興曲」「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」/シューマン「夕べの歌」ブラームス「ハンガリー舞曲5番」ドヴォルザーク「スラヴ舞曲」即興演奏/アンコール「ちいさい秋みつけた」「黒人の赤ちゃん」
前半は夢藤さんの独奏、耳慣れた曲とそうでない曲を交互に配置のお心配り。後半は新垣さんとの連弾、後半の後半は観客のリクエストに答えての新垣さんの即興演奏。お題は「4歳のおしゃまな女の子」「幕張」「彼岸花」「大猫のワルツ」「JOY」「白鵬土俵入り」「シャンシャンの歌」「2017年秋」そして夢藤さんのお題がYMCAを音名(レ・シ・ド・ラ)に置き換えて。これら難題をいとも易々とこなしてしまう新垣さん!そしてアンコールの連弾曲の前奏即興曲は当意即妙にして融通無碍・奔放自在で、これはもうどっからどう見ても天才以外の何者ではないと改めてびっくりした次第にて候。お互いに先生にも弟子にも恵まれたのだなぁとちょっぴり羨ましかったな。
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10/13 林英哲・独奏35周年メモリアル・コンサート@サントリーホール スペシャルゲスト:新垣隆
作曲:林英哲「コーネルの箱」/作曲:新垣隆「死と乙女」/作曲:石井真木「モノクローム」/作曲:林英哲「七星」
「コーネルの箱」最初は林さんのパフォーマンス的なものも含まれた独奏、ワルツ部分の鈴(りん)が美しく林さんの所作も美しい。後半は新垣さんがベートーヴェン「月光」を弾き林さんが撥を持たずに太鼓を慈しむかのように撫でるように触れる、その弱音の美しさ!クラシックの曲との共存は全く違和感なく、いやむしろ深い、実に深い呼応がありました。寸止めの型の余韻が忘れがたいな。翌日の『題名のない音楽会』で林さんの太鼓とバイオリン&パイプオルガンで「シャコンヌ」が演奏されましたが、これも素晴らしかった、とても独創的な試みですね。「死と乙女」は独創的なお二人が火花を散らす!初々しい乙女と暴虐無人な死のテーマの対比が生々しくも美しい。「死」のテーマの激しさはとてつもなく凄まじく、それなのに息がぴったりと合っている不思議。お二人のセッション、是非また体験したいと強く思いました。「モノクローム」群打の素晴らしさ、太鼓っていう楽器、神がかっているところがありますよね。「七星」余韻が、間が、美しい。太鼓と長らく付き合っていた人だけに造れる真に創造的で独創的な曲。パフォーマンス的にも美しかった。アンコールは林さんが太鼓を叩きつつ時には鈴を鳴らしながら歌う、その歌が朗々として美しい。なお文中に「美しい」と7回も使ってしまったが、それだけ素晴らしかったと言うことでひとつご容赦を。観客総立ちでした。
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9/26 みゆずメソン ゆめりあシリーズXXXⅣ@大泉学園ゆめりあホール 佐々木真/新垣隆 
午後3時公演「映画とうた」 
映画上映「そよかぜ」/円尾敏郎「おはなし・日本映画あれこれ」/新垣隆編曲「万城目正メドレー」/海沼實作曲・野田暉行編曲「里の秋」/瀧廉太郎作曲・ルイ・モイーズ編曲「荒城の月」/山田耕筰作曲「「この道」を主題とせる変奏曲 アンコール:林光「赤とんぼ」変奏曲
『そよかぜ』は1945年10月10日公開の「戦後のGHQの検閲を通った第1号映画」。監督は佐々木真さん御尊父の佐々木康。終戦直後の世界にタイムスリップして懐かしい気持ちで楽しむことが出来ました。万城目正は佐々木監督の盟友。メドレーは「懐かしのブルース」「別れのタンゴ」「リンゴの唄」でしたが、新垣さんの編曲が素晴らしいのなんので時にはショパンなど織り交ぜながら意表を突く展開てんこ盛りで正に才気煥発の極み!映画「そよかぜ」中の「リンゴの唄」はサビの部分にタメがあるのですが、そこが忠実に再現されていて我が意を得たりと思わずニンマリ。他の曲達も普段お耳にかかれないような選曲で大満足!
午後7時公演「フルートとピアノ」
モーツァルト「ヴァイオリン・ソナタ第28番/」ドヴォルザーク「ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ」(フルート版)/新垣隆「秋の夜の牧神」/野田暉行編曲による日本の調べ/尾高尚忠「フルート協奏曲」 アンコール:林光「七つの子」変奏曲
ドヴォルザークはいかにも彼らしいボヘミアンな曲。新垣さんの曲は何時聴いても印象が違う不思議な曲。牧神風のプロローグ・エピローグが美しい!他にも昭和の作曲家達の曲など充実したプログラム。冒頭のモーツァルトのこの世のものならぬ美しさが心に残ったな。なお、配布されたパンフレット(っていうか書籍)も実に豪華でした。(定価税抜き\1000)

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